ローグ系ゲーム「Guards」が相当面白い!
はじめに
最近、「Guards」というインディーズゲームにハマっている。
ゲーム性は、「死んだらレベル1からやり直し」のローグ系システム+RPG的な育成要素。ターン性の「Rogue Legacy」のような感覚。最適解を見極めればおしまいのゲームかと思っていたが、一見弱いキャラも育てると一芸秀でてきたり、何より戦闘システムが面白い。
先日、最高難度Hellをクリアした。
他のプレイヤーのアイデアに興味を持って探したところ、wikiすら見当たらない。Steamにもガイドも目ぼしい書き込みも無い。発売間もないためか、インディーズで人口が少ないためか、あるいはゲームのタイトルに特徴がないためか(「Guards」って...)、とにかく見つからない。
しかし、ゲーム自体は大変面白く、このまま埋もれるにはもったいない。
そこで、自分がHellを突破した方法と、その間に考えたことを書き残す。紹介する他にも攻略法があると思う。この記事がGuardsの楽しさを知らせる一助となれば幸い。
Hell攻略
戦略
このゲームの目標は、湧き続ける敵をステージの規定量倒すことだ。
敵の湧きは早く、押し寄せる波に遠距離攻撃・魔法使い(遠距離持ちと呼ぶ)の強化が加われば、耐久できる味方はいない。しかし、要所の遠距離持ちさえ倒してしまえば、硬い味方がなんとか耐久出来る。
つまり、攻略のネックは「いかに敵の遠距離持ちを素早く倒すか」である。
今回は、遠距離持ちへの攻撃しやすさとDPSの両立を評価し、アサシンを主軸に方針を立てた。
アサシンの攻撃は20。敵の体力はBeetle系が40-45、Shaman系が60-85。確一撃破を目指すなら、赤ポーション(攻撃+10)をがぶ飲みで何とかなりそうなラインだ。遠距離持ちをアサシンが落とし、他2列は耐久させて遅延し、溜まった敵を全体火力随一のチャクラムで一掃する。耐久役は、アサシンのおかげで支援魔法による攻撃強化を妨害できそうなので、高体力型より高回復型が良さそうだ。
編成
「アサシン・チャクラム・剣士・ガンマン」
・アサシン :戦略の要、攻撃特化で遠距離持ちを溶かす瞬間火力
・チャクラム:頼れる全体火力、耐久力とDPSの両立
・剣士 :耐久要員1、ターンあたり最高の回復力を持つ不沈艦
・ガンマン :耐久要員2、BOSSの打点を差し引きゼロにできるビックリ回復
アイテム
・赤ポーション10個、蘇生2個
マスタリー
・「所持品>回復量>Gold>購入枠>シールド」の順で最大化
・Goldまで最大化できれば十分
ステージ強化
・「アサシンの攻撃」>「チャクラムのスキル」>「剣士の体力」を取る
・他は取らなくてもよい
序盤(ステージ1-4)
・アイテム:「赤ポ2個をアサシンへ(攻撃20→40)」
ーBeetle(HP40+15/t)を確一
ーPoison Beetle(HP45+15/t)を確二
ーアサシン攻撃の強化1回でどちらも確一
・行動
ー遠距離持ちの列にアサシンを合わせ、他2列は剣士・ガンマンで耐久する
ーチャクラムは暇が出来たときに投げる程度でほとんど使わない
ーアサシンは唯一回復できないため、遠距離持ちと殴りあう以外で被弾しないようケア
ーマンモス・透明犬のみ剣士スキルで対応
中盤(ステージ5-7)
・アイテム:「赤ポ3~4個をアサシンへ(攻撃→60)」
ーステージ強化の引き次第だが、最低でも攻撃60が必要
ーShaman(HP60+5/t)を確一
ーRed Shaman(HP70+10/t)を確二
ーShaman King(HP85+10/t)を確二
ーアサシン攻撃の強化4回でRed Shamanまで確一
・行動
ーアサシンで遠距離持ちを狙いつつ、チャクラムスキルを連打する
ーアサシンで遠距離持ちを倒すのに2ターンかかるため、盤面が埋まりやすい
ー敵が増えすぎた場合は、味方の攻撃と敵の残りHPを見比べて丁寧に処理する
ー耐久レーン(剣士・ガンマン)で効率的な動きを目指すより、遠距離持ちをさっさと処理してチャクラムで一掃する方が確実
ーArmored Boarのみ剣士スキルでケア
終盤(ステージ8-BOSS)
・アイテム:残った赤ポ4~5個をアサシンへ(攻撃→80~)、蘇生2
ー「赤ポ4個+攻撃強化3回」か「赤ポ5個温存+攻撃強化2回」だとShaman Kingが確一
ー蘇生はお守り
・行動
ー基本は中盤と同じ
ーShaman Kingを確一できない場合は、「アサシンで2回殴る」か「チャクラムスキルで別の列から殴る」
ーチャクラムスキルの強化が1~2回出来ていれば、盤面処理には困らない
・BOSS戦
ー雑魚はアサシンで遠距離持ちを落としてチャクラムで一掃
ーどこかの列を2体残して剣士に耐久させ、その間味方を回復するとよい
ーBOSS登場後は接近までアサシンで殴らせ、接近直前にガンマンに切り替え、ガンマンー剣士の反復で耐久しながら削る
ー剣士が徐々に削れるが、ステージ強化で体力が増えていれば耐えやすい
ー剣士が耐えられない場合は、剣士後衛のまま前衛をチャクラムに切り替えてガンマンと交互に耐久させて時間を稼ぐか、蘇生で全回復する
ーこれを第4形態まで倒して勝利
クリア後の感想
クリアまで約17時間。1ゲームが面白く、ついつい時間を忘れるタイプのゲームだ。
一手一手の思考が面白く、考えた動きで敵を一掃するのはパズルを解いたような爽快感がある。こんなに夢中になったのは、「Civ4」や「Space Beast Terror Fright」以来かもしれない。
知人にも勧めやすいゲームだろう。
UIは使いやすく、分からない英語があっても大体理解できる。キャラクターは敵も味方も「もっさりした可愛さ」がある。
(可愛い顔して結構強いマスコット”Armored Boar”。アサシンが何度ひき肉にされたことか...)
強いて難点をあげれば、キャラクターのレベル上げやアイテムの選択肢を増やすのに作業が必要なことだろう。
3つあるうちの2番目の難易度(Nightmare)クリアでコンテンツを全解放し、最後の難易度Hellは「全力でかかってこい!」というぐらいが面白い。実際にNightmareクリアからHell攻略まで、全キャラのレベリング作業をしたが少しダレてしまった。
特に、アイテムは消費型でない方がよい。
現状のHellだと、アイテムは「あれば便利」でなく「なければ苦行」なので、その使用にもったいないと抵抗を与えるシステムは望ましくない。マスタリー+アイテムの「ビルド」を試行錯誤するのはこのゲームの大きな楽しみの一つなので、もっと気軽に試せるシステムが良いだろう。
とはいえ、総評として非常に好感が持てるゲームだ。
パッチも頻繁に当たっていて、今後の開発がどうなるかはともかく、現時点でも十分楽しめる作品だ。あとBoarが可愛い。今後も「Guards」の楽しさを知るプレイヤーが増えますように。おわり。